今日は休みだったため、母と文楽を見に行きました。歌舞伎は見に行ったことがありますが、文楽は初めてです。
演目は「蘆屋道満大内鑑」。


11時開演のところを、10時前には大阪・国立文楽劇場に着いたのですが、既に入り口にはたくさんの人が並んでいました。やはりご年配の方がほとんど(^_^;)。
10時になって入り口が開いたので予約してあったチケットを購入し、まだ時間があったので、展示場で同時開催されていた「安倍晴明の世界」展を見ていました。小規模なものでしたが、大阪阿倍野王子神社蔵の肖像画や京都・真如堂の掛け軸、そして能「鉄輪」で使われていた五徳や御幣などがありました。もちろん、文楽に関したものもありました。
母と見回っていると、突然展示場係ののボランティアの方が「よかったら、人形を持ってみません?」と。他にもお客様がたくさんいたのにです;;
「え?」となってると、さっと展示してあった人形を持ち上げて促して下さるのに「いいんですか?;;」と言うと「ええ。本当なら写真の撮影は禁止ですが、せっかくですから撮って下さい」とにっこり。
ボランティアの方の指示で人形の背中に左手を入れ中にある棒を持ち、右の袖の裏に右手を入れてゴムに指を引っかけ。
母が携帯で撮ってくれました。本来は加工すべきですが、本人だからよしということで(笑)。

人形自体は軽いのですが、ずっと持っていると(少し上に上げて)腕がじーんとだるくなってきましたね。ボランティアの方によると「この人形は展示用だから軽めてすが、本番のものは大きいですから重いですよ」とのこと。
展示場を出る前にちらっと見ましたが、私の後に人形を持たせている様子はありませんでした(^_^;)。ほんとに貴重な体験をさせてもらったんだなと感無量でしたね。
そしていよいよ開演。全体的なストーリーは文献や映画『恋や恋、なすな恋』を見ていて知っていましたが、またちょっと違っていました。
ネタばれになりますが、映画では秘書・金烏玉兎集を盗んだと疑われた榊の前(賀茂保憲の養女で安倍保名の恋人)は殺されるところを、文楽では自害して果てています。
それと、晴明公は幼い頃は虫などを食べる「悪食」だったという説がありますが、それはこの文楽(もしかしたら歌舞伎も)から伝わったんだろうなと思いました。
それと、人形師の方々のすごさもひしひしと感じました。私も10分くらい持たせてもらいましたが、既に腕がだるく感じたのに、それを一度に、長くても1時間以上持っているのを見て、相当の体力なんだと…。人形も大きかったですしね。
なによりも、人形師の方も役者なんだと。当たり前のことですけどね。私と母は前から5列目という、1等席でよく見えたのです。人形師の方の顔を見ると、人形と同じ動き、表情をしているんですね。
ああ、人形になりきって「演技」してるんだと感心しました。
「子別れの段」では、思わず涙が出てしまいました(^_^;)。
ともあれ、本当にいいものを見せて頂いたというのが、率直な感想です。本当に「凄い」と。
また機会があったら、見に行きたいですね。